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技術士による技術者のブログ

技術士の支援と国産エンジニアの再興

技術士二次試験まで1ヵ月~総監部門について~

 今年の二次筆記試験は、7月17日(日)と18日(月)で、総合技術監理は18日です。本日は、総監に絞って、昨年の出題を振り返りたいと思います。

【平成27年度の問題】

 去年の必須科目は、東京五輪をトピックとしたリスクマネジメント問題でした。

 問題の趣旨は、「東京五輪のような国際的イベントで各技術部門のプロジェクトを設定し、リスクマネジメントについて総合技術監理の視点で問題に答えること」です。

 総監部門は、もともと個別の応用技術ではなく、二律背反といわれる課題に対し、俯瞰的な技術管理を試す問題を解いていくのですが、昔からリスクマネジメントに関する出題は、時代を先取りしたなかなか良い問題が出されています。

 繰り返し出題されるのは、「不測の事態に遭遇したケースにどのように対応するか」、「設定した目標を達成できないリスクを分析し、どのように対応するか」といった問題です。

 昔の経験論文においては、自分が業務で受動的にクリアしてきた技術経験を論じれば良かったかもしれませんが、現在の総監試験は、ケーススタディ的に、自ら場合分けしながら、論理的に課題を解決する応用能力を求めています。

 ★記述のポイント★

 東京五輪のような一大イベントを自分で設定し、プロジェクトを妨害するリスクを自分で設定しどう解決するかを書くわけで、言ってみれば『自問自答』の論文です。制限をよく理解して、自分で課題を考え、自分で解決策を述べるものですから、配分を間違わなければ、時間内に論理的に片づければよいのです。

 ですから、毎年このパターンを理解して、前置きのトピック(昨年の東京五輪)に驚かずに、冷静に書いていくことを心がければよいです。

 このパターンを理解しておけば、あとはトピックと制限条件は何だろうというスタイルで待ち受けることができます。

 

 毎年出題形式を変えながらも、総合技術管理で求めているのは、プロジェクトの中でリスクを把握して、先手を打てる技術者なのです。与えられる課題の難しさは、ある程度前置きで設定してくれるので、難しい技術課題を解決することが求められているのではありません。様々な同時多発的に発生する課題に、バランスよく対応することをアピールすべきなのです。それも、マニアックな課題ではなく、本質的であれば誰も知っている(総合技術監理的な)解決法でよいわけです。

 長くなりましたので、このあたりで今日は終了しますが、エッセンスは理解いただけましたでしょうか?