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技術士による技術者のブログ

技術士の支援と国産エンジニアの再興

総合技術監理は技術士とは別の試験

 私は、総監部門に合格することに想定外に苦労しました。総監以外の3部門は、いずれも労せず合格し、総監合格だけ7年もかかったのです。途中でやめなかったのが不思議なくらいです。 この原因は何だったのかを、今日紹介します。

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 答えから先に言いますと、総監部門を『技術士の他の部門の延長』だと思っていたことです。分かりやすく言えば、別の資格試験だったのです。

 総監部門は、技術士の一部門ながら、他の技術士とは勉強方法も考え方も変えなけらばいけない受験科目なのです。あえて誤解を恐れずに、大げさに言っていますが。

 受験者は頭を切り替える必要がある、と私は思っております。

 

 話は変わりますが、技術者のイメージを「文字で表す」ということが世間にはあるそうで、技術が一つの分野を深堀りするイメージは「I」という文字で表わされます。これは、垂直方向に深く突き進むと意味で、追随を許さない独走の技術開拓です。

 一方、広く浅く知識を得る形を「一」で示し、分野にこだわらずバランスよく柔軟な対応ができるイメージです。人間には、実際この2つのタイプの人がいますね。

 技術士の総監以外の部門は「I」で示すイメージの深掘りの資格と考えられ、総監部門は「一」で示すバランス重視の広い分野の資格というわけです。

 技術士試験は、通常の技術部門の合格後に総監部門を受験するという「シバリ」がありますので、順番からいえば「I」の上に「一」を乗せるという作業になります。

 この結果出来上がるのが「T」という文字です。更に、深掘りの得意部門が2つとなれば「π」という文字が出来上がります。

 技術者の理想の文字は「π」と言われ、それは深い技術を複数もち、バランスの良い判断ができて、倒れにくい、といったイメージなのです。

 

 大分横道にそれてしまいました。

 総監のイメージは「一」の文字なのです。「I」で示す技術的難題の解決や、隘路の解消を得意気に論述してはいけないのです。2つ以上の同時多発的に発生する「トレードオフ」(昨日テーマにしました)を、無難に解決することが重要です。

 二律背反事象を見事に解決することを、時代劇に例えて「大岡裁き」なんて言いますが、誰もそんなファインプレイを求めていません。

 そこそこ現実的にクリアするという、調子のよさ、バランスの良さが大事なのです。

 受験者の皆さま、切り替えはできましたでしょうか。あと20日です。