技術士による技術者のブログ

技術士の支援と国産エンジニアの再興

過疎化とコンパクトシティ

今日のニュースでJR北海道が地方路線を維持できず、廃止方針を検討しているという記事がありました。北海道では新幹線が開通する一方で、地方部のインフラを維持できないという、まさに明暗が分かれた状況となっています。 JR路線が廃止となる都市の北海道民…

建設環境分野の温暖化問題と熱中症

先日の技術士建設部門建設環境で地球温暖化の問題について。 Ⅲ-1 (前半部略します) このため,近年の気候変動枠組条約の締約国会議(COP)においては,「緩和策」とともに気候変動による悪影響へ備える「適応策」を実施することの重要性が指摘されるよう…

総監試験の新技術とは

総合技術監理部門の今年のトピックは「新技術」というお題でした。 具体的には、『最近の科学技術の進展が引き起こした事業の内容や形態の変化とその影響、及び将来の科学技術の進展に伴ってその事業の内容や形態が大きく変化する可能性とその変化が及ぼす影…

技術士試験会場に

次の日曜と月曜が、技術士二次試験の日です。年に1回しかありませんので、申し込んだ人は、他の用事に拘らず試験会場に行くことを強くおねがいします。 最近はほぼ冷房も完備された会場で、むしろ冷えすぎに注意するぐらいの快適さですし、8月の夏休みにお子…

廃棄物処理の精神

廃棄物処理については、技術士受験以外の場面でも、勉強する機会が多いと思います。建設現場、工場、下水道、車のマフラーから出る排ガスであっても、考えようによっては気体状の廃棄物です。そして、核燃料廃棄物の問題は・・・・。 今日現在、我が国の1つ…

第4次社会資本整備重点計画の戦略的維持管理とは

国交省の重点施策を確認します。 第4次社会資本整備の重点計画の中で、老朽化するインフラを長寿命化していくために、「社会資本の戦略的維持管理・更新を行う」と謳われています。 この「戦略的な」という表現は、近年よく使われ、英語で言う”strategic”の…

1週間前の確認事項ー国の重点施策ー

技術士二次試験まで1週間となりました。 今日は、各専門部門に関わる国の重点的な施策を記述します。 まずは、政府の基本方針を知るために、技術士に関連する代表的3省のURLを紹介します。文科省は、科学技術・学術に関する基本的政策という頁です。 ①…

フィージビリティスタディについて

総監技術士と受験者の皆さんはご存知かと思いますが、フィージビリティスタディ(FS)というキーワードがあります。総監の項目では経済性管理の中で出てくる「実現可能性調査」、もっと簡潔に言えば「予備調査」です。 新たなプロジェクトを企画すると、勢い…

想定外の事象が顕在化した場合の対応

プロジェクト開始時には想定していなかった事象が、プロジェクト開始後に顕在化するということは、少ないかもしれませんが、起こりうることです。 技術士の試験では、「想定しなかった事象とその対応を記載せよ」という出題が過去にありました。 この際に、…

少子高齢化における人的資源管理

技術士の試験日まで2週間となり、世界の先進国で深刻な問題である少子高齢化について考えてみます。 総合技術監理部門のみならず各分野共通のテーマでありますが、所属する組織、業界についてどうやって改善していくか、一度自分の意見を整理すべきと思いま…

建設業界の問題とお勧めの新書

若き技術者に、ひとつお勧めの本を紹介します。 『青函トンネルから英仏海峡トンネルへ-地質・気質・文化の壁を越えて』持田豊著(中公新書)という新書本(1994年発行)です。 今年3月に北海道新幹線が開業しましたが、この本は1988年に開通した…

6割正解率で技術士となりましょう

今月技術士二次試験がありますので、受験者の方は事前の最終準備に入っていることと思います。 すでに過去問や、国の施策、出題のトレンドを確認されているでしょうし、私も去年まではなるべく正解率を高くすることに集中しておりました。 試験直前なので、…

総合技術監理は技術士とは別の試験

私は、総監部門に合格することに想定外に苦労しました。総監以外の3部門は、いずれも労せず合格し、総監合格だけ7年もかかったのです。途中でやめなかったのが不思議なくらいです。 この原因は何だったのかを、今日紹介します。 ***** 答えから先に言…

トレードオフは当たり前のこと

技術士総合技術監理のテーマとして、トレードオフ(二律背反事象)の解決がよく示されます。 トレードオフとか二律背反、と言うとかしこまった感じになりますが、簡単に言えば「彼方(あちら)立てれば此方(こちら)が立たぬ」という話です。 みなさん、仕…

リスクアセスメントの時代

ここ数年は、経済活動におけるリスクアセスメント重視の時代に完全に入っています。 リスクアセスメント自体は昔から当然ありましたが、今は体系化し、コントロールしなければいけない時代であるという意味合いが強いです。 最近の経済界における事件・事故…

技術士という資格を考える(2)

世には資格を取得し、個人で独立される方もたくさんおりますが、技術士は独立しやすい資格でしょうか? 私の経験では、「看板は持っているが簡単には開店できない」と言わせていただきます。逆にどうすれば独立できるかを考えてみれば、建築士や測量士などの…

技術士という資格を考える(1)

さて、私は、いろいろな分野の技術者が、資格を利用しながら社会で技術上の悩みを解決していくコンサルティングを行うことが一つの社会貢献と考えています。 実は私、今の業界に入るまで製造メーカーにおりまして、資格など取ろうと考えたことはありませんで…

今年の総監 問題予測

では、1ケ月後に迫った平成28年の総合技術監理の出題におけるトピックを、予測してみました。 今年の出題トピックは「人工知能」すなわち「AI」です。 第3次産業革命とも呼ばれるAIの普及は、本当にバランスある管理の下に置かなければ、とてつもないリ…

技術士二次試験まで1ヵ月~総監部門について~

今年の二次筆記試験は、7月17日(日)と18日(月)で、総合技術監理は18日です。本日は、総監に絞って、昨年の出題を振り返りたいと思います。 【平成27年度の問題】 去年の必須科目は、東京五輪をトピックとしたリスクマネジメント問題でした。 問…

こんばんは。初めてのブログです。

今日よりブログをはじめます。 30を過ぎて、製造業からコンサル系会社に中途入社しもうすぐ20年になりますので、結構な年齢からブログを始めることになります(笑)。 まったくの別業界に飛び込んで様々な現場を経験し、どうも国家資格も重要なんだと気付い…